2005年07月21日(木) 22時17分
<悪徳リフォーム>70歳代女性、2年で50件5500万円(毎日新聞)
全国で多発する訪問リフォーム問題で、さいたま市の70歳代の女性が、11業者と2年間に計5500万円のリフォーム契約を相次いで結ばされていたことが21日、分かった。同市消費生活総合センターは「契約頻度が異常で、女性は『次々リフォーム』の被害に遭った」と判断した。業者との代金返還の交渉を仲介するなどしたところ、数社は代金の一部を返還したという。
センターによると、女性は1人暮らしで、03年2月〜05年5月、11業者と床下の防カビ工事や壁の改修、天井換気扇設置などのリフォーム契約を約50件結んだ。「床下がしけっている」などと言われて調湿剤を置かれた。しばらくすると、別の業者が訪れ、今度は「乾燥している」として、調湿剤を撤去する工事が繰り返されていたという。
6月下旬、同市の浦和消費生活センターに、女性が親族とともに「必要のない契約をさせられたようだ」と相談に訪れ、発覚した。現在は女性の依頼を受けた建築士が個々の工事を調査している。
また、03年4月〜05年5月までに、同市などに寄せられた悪質リフォームの被害相談や通報は310件に上ることが分かった。【高本耕太】
(毎日新聞) - 7月21日22時17分更新
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