2005年07月20日(水) 00時00分

振り込め詐欺　被害１億円か （東京新聞）

　携帯電話の架空請求で現金を詐取したとして、埼玉、福井、京都、奈良の四府県警の合同捜査本部は二十日、詐欺の疑いで東京都江戸川区中葛西八、自称便利屋、大室吉弘（４４）、同豊島区西池袋三、無職蓮見晋平（２２）の両容疑者を逮捕。現金を振り込ませる預金通帳を融通したとして、盗品等有償譲り受けなどの疑いで、指定暴力団山口組系暴力団組長、小湊則男（３５）＝東京都世田谷区祖師谷二＝ら組員の三容疑者を逮捕したと発表した。被害は全国に及び、被害総額は少なくとも一億円以上に上るとみて調べている。

　調べでは、大室、蓮見両容疑者は六月上旬ごろ、携帯電話の出会い系サイトの利用料の未納金を名目に、千葉市の会社員男性（２５）の携帯電話に電話。未納金もなく、裁判も起きていないのに「未納金と裁判の和解金を早く支払って」などと要求、数回にわたって計約百八十万円をだまし取った疑い。小湊容疑者らは昨年七月中旬から十一月中旬ごろの間に、大阪や東京で暴力団仲間から他人名義の通帳などを買い取った疑い。通帳は大室容疑者らに売り渡していたとみられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050720/eve_____sya_____004.shtml