2005年07月20日(水) 18時50分
メルマガと Blog の戦い(japan.internet.com)
日記・Blog サービスサイトが、メールで更新情報を登録会員に配信するサービスを始めた。このサービスは、これと言って新しいものではない。普通のホームページでも、メルマガを使って更新情報を送っているからだ。
違いは、Blog の投稿内容がそのままメールとなって読者に届くのか、投稿内容の一部が更新情報として届くかだろう。
メルマガサービスサイトも
メルマガのバックナンバーをBlog化 し始めている。Blog 化にすることで SEO 対策になるというのだ。
メルマガと Blog は、将来、融合するのか?
この質問に対する回答は Yes&No だ。Blog はホームページ。メルマガはメール。
この2つの属性は変わらない。Blog やメルマガという名がない過去のインターネットの世界では、ホームページとメールがあった。本質は何も変わらない。
■決定的な違い
・Blog は、Web での情報発信を基本としている受身のサービス。
・メルマガは、メールでの情報発信を基本としている攻めのサービス。
■賢い利用者たち
インターネットの流れでメディアは流行を増幅する。1998年から2000年頃は、小泉内閣メルマガをピークにメルマガが世間の関心を射止めた。
21世紀になって Blog が米国から日本に入り込み、今、流行の上り坂にある。ピークは後2年ぐらいにやってくるかもしれない。今や各企業が Blog をマーケティングツールとして活用できるか、できないかの検証に入っている。
賢い利用者にとってメルマガも Blog も関係ない。自分の目的に合ったツールとして成り立つならば、どんどん使っていく。こういう私も、自分のホームページを Blog に一元化しようとしている。
Blog を情報のベースにして、メルマガを攻めの道具として使うのだ。要は、Blog の強みとメルマガの強みを上手く利用すればいいわけだ。
Blog にしてもメルマガにしても、難しい点はコンテンツの「質」と「継続的発信」だ。
Blog は、書き始めた時の内容からかけ離れても Blog コンテンツとして存在し、読者をあまり意識する必要がない。
メルマガは、メルマガタイトルが示唆する内容からかけ離れたコンテンツを書き始めた時点で、読者が確実に離れて行くということを意識する必要がある。
制約条件がない自由気ままな Weblog と、メールの雑誌という制約条件があるメルマガでは、住む世界が違う気がする。
メルマガと Blog の戦いは幻に過ぎない。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)
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