2005年07月15日(金) 16時17分

先物取引「グローバリー」本社など捜索、虚偽報告容疑（読売新聞）

　愛知県警生活経済課などは１５日、商品取引所法違反（虚偽報告など）の容疑で、商品先物取引大手「グローバリー」の名古屋市東区の本社と、東京、大阪、札幌３支社を捜索した。

　調べによると、グローバリーは昨年１１月２２日ごろ、顧客の名義を使用して、自己取引に使用する口座を作成。年間５０００万円〜２億６０００万円に上る利益を簿外処理していたにもかかわらず、経済産業相や農林水産相あてに虚偽の資料を提出した疑い。簿外処理した利益は裏金として、顧客のトラブル処理などに充てていた。

　また、２００３年７月と、昨年４月、同社社員が複数の顧客の取引に際し、商品先物取引を成立させるため、新たな注文が必要などとウソをついた疑い。

　同社は商品先物の自己売買取引の収益を簿外処理したなどとして、今年４月に４３日間、６月には６０日間の、商品先物取引の受託業務停止処分を受けている。

　グローバリーは１９６３年設立で、２００４年度の売り上げは１２４億円。従業員６９３人。

　同社陸上部には、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずき選手が所属している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000311-yom-soci