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2005年07月07日(木) 03時08分

<悪質リフォーム>エム・エイチ社、番付で競争あおる毎日新聞

 サムニングループのリフォーム詐欺事件で、グループの親会社だった「エム・エイチ・エスインターナショナル」(東京都中央区、現「エム・エイチ・エス」)が、社員に「横綱」「大関」などの番付をつけて競争をあおっていたことが、元社員の証言などから分かった。エム社は昨年11月にサムニングループとの資本関係を解消しているが、逮捕された4人はいずれもかつてエム社社員だった。警視庁生活経済課は、社員管理や詐欺的営業手法の大半がエム社時代から継承されたものとみて、エム社幹部らからも事情を聴いている。
 元社員らの話などによると、エム社は当初、浄水機の訪問販売をしていた。社員が「水道局の方から来た」と訪問。「こんな水を飲んでいると死んでしまいますよ」と不安をあおり、原価1万円台の浄水機を40万円前後で販売した。その後、00年に住宅リフォームに業種を転換。逮捕されたサムニングループの鎌田悟容疑者(28)ら4人は、01年の段階では全員がエム社社員だった。
 当時、エム社では、社員の実績を▽契約実行件数▽キャンセル件数▽保留件数——などに細分化して毎月算出。3カ月ごとに「春場所」「夏場所」などと称して営業実績をグラフにまとめたほか、2メートル四方の木製の番付表まで作っていた。横綱には300万円の賞金が出た。鎌田容疑者は何度も横綱になり、橋壁浩二容疑者(29)も01年秋場所の横綱だったという。
 また、営業成績のいい社員にはハワイ旅行をプレゼント。成績の悪い社員には、役員クラスが他の社員の前で殴るけるの暴行を加えた。こうした手法がライバル会社に流出することを避けるため、営業マニュアルは作らず、5、6人の班ごとに口頭で伝えていたという。
 エム社は顧客からの苦情が相次ぎ、都が行政指導を検討していた02年2月、サムニングループ各社を設立して営業部門を移管、4容疑者もサムニンイーストなどに移った。【合田月美】
(毎日新聞) - 7月7日3時8分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050707-00000015-mai-soci