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同庁ハイテク犯罪対策総合センターの調べでは、男は三月中旬ごろ、自宅のパソコンからクラブツーリズムのコンピューターサーバーに断続的に不正にアクセスし、個人情報を入手した疑い。同社のシステム管理会社が同十七日、サーバーへの過剰な負荷に気付いて調査。インターネットでツアーを予約するインターネット会員約十四万八千人のうち、最大で約六割の九万三百人分の顧客情報の流出が確認された。
同社によると、流出したのは、ツアーの申し込みなどのためにホームページから会員登録した顧客の住所や氏名、電話番号、会員IDやパスワード。銀行口座番号やクレジットカード番号などの信用情報は含まれていなかったという。
さらに男のパソコンには、今年五月、約二万二千人分の顧客のメールアドレスが流出したとされるカカクコムが運営する商品の店頭価格比較サイトや、約一万人の学生らが登録しているとされる静岡新聞(静岡市)の就職支援サイト「新卒のかんづめ」などに侵入した形跡があることが、同庁の調べで判明した。
インターネットオークションや個人データ売買サイトで、不正に入手した情報を売却しようとしていた痕跡も残っており、警視庁は、男が金銭目当てで十万人分を上回る情報を盗み取っていた疑いがあるとみている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050706/mng_____kei_____003.shtml