悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年07月06日(水) 00時00分

10万人の情報被害か 不正アクセス禁止法違反 中国人留学生を逮捕 東京新聞

 今年三月、東京都新宿区の旅行会社「クラブツーリズム」の約九万人分の顧客情報が外部に流出したとされる問題で、都内の二十代の中国人留学生の男が不正アクセス禁止法違反容疑で警視庁に逮捕されていたことが分かった。男のパソコンには、東証一部上場のインターネット関連会社カカクコム(文京区)などに侵入した形跡もあった。不正アクセスで個人情報を入手し摘発された事件としては、過去最大規模となった。 

 同庁ハイテク犯罪対策総合センターの調べでは、男は三月中旬ごろ、自宅のパソコンからクラブツーリズムのコンピューターサーバーに断続的に不正にアクセスし、個人情報を入手した疑い。同社のシステム管理会社が同十七日、サーバーへの過剰な負荷に気付いて調査。インターネットでツアーを予約するインターネット会員約十四万八千人のうち、最大で約六割の九万三百人分の顧客情報の流出が確認された。

 同社によると、流出したのは、ツアーの申し込みなどのためにホームページから会員登録した顧客の住所や氏名、電話番号、会員IDやパスワード。銀行口座番号やクレジットカード番号などの信用情報は含まれていなかったという。

 さらに男のパソコンには、今年五月、約二万二千人分の顧客のメールアドレスが流出したとされるカカクコムが運営する商品の店頭価格比較サイトや、約一万人の学生らが登録しているとされる静岡新聞(静岡市)の就職支援サイト「新卒のかんづめ」などに侵入した形跡があることが、同庁の調べで判明した。

 インターネットオークションや個人データ売買サイトで、不正に入手した情報を売却しようとしていた痕跡も残っており、警視庁は、男が金銭目当てで十万人分を上回る情報を盗み取っていた疑いがあるとみている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050706/mng_____kei_____003.shtml