2005年07月06日(水) 15時06分

＜悪質リフォーム＞中江容疑者、平均月収は４００万円（毎日新聞）

　埼玉県蓮田市の現金ばらまき事件を発端にした悪質リフォーム事件で、同県警に特定商取引法違反（不実の告知）容疑で逮捕されたリフォーム会社「アクアジャパングループ」（さいたま市）社員の中江匡志容疑者（２６）は、月平均４００万円の収入を得ていたことが県警の調べで分かった。同社は完全歩合制で、社員の月収は０円〜数百万円の開きがあった。
　調べでは、同社はアポインターと呼ばれる“先遣隊”と班長が３〜４人のチームを作り営業。アポインターがまず約２万円の排水管洗浄や点検の契約を取るが、この場合の歩合は、会社の取り分４割、班長１割、アポインター５割だった。
　さらに班長が再訪問し、高額な床下換気扇や調湿材などの契約に成功すると、会社は５割で、班長は４割と大幅に増え、アポインターは１割だったという。一方、契約なしの社員に給料は支払われなかった。
　中江容疑者と、同容疑で逮捕された同社員の下川了容疑者（２６）は「営業成績」トップクラスの班長。県警が中江容疑者の口座の出入金記録を精査したところ、平均月収は４００万円で、７００万円を稼ぐ月もあった。中江容疑者は自宅に置いていた現金約６０００万円を交際相手に盗まれ、うち約１８００万円をばらまかれた。
　中江容疑者は同社の創業（０１年９月）にかかわっていた。下川容疑者は０２年１０月入社し「営業成績」が優秀なため、今年６月に営業を始めた同社岐阜営業所長に抜てきされたという。【酒井祥宏】

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