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2005年07月05日(火) 00時00分

架空請求3000万円以上か 認知症姉妹宅に高額リフォーム 東京新聞

 富士見市に住む認知症(痴呆症)の姉妹の高額リフォーム問題で、姉妹が契約した十九業者、計約五千万円分の工事のうち三千万円分以上が架空請求の疑いが強いことが三日、分かった。

 姉妹宅を調査した一級建築士石田隆彦さんが、入間市で開かれた講演会で姉妹宅の被害の全容を説明した。

 三十台あるはずのオゾン発生器が四台しかなく、ボンドを天井裏の柱に荒く塗り付けただけなのに「特殊コーキング材」として一平方メートル当たり五千円を請求するなど、大半は工事の実態がなく、石田さんは「詐欺そのもの」と指摘した。

 実際に工事をしたのは約千六百万円分とみられるが、適正価格は約四百八十万円。その大半が不要で、むしろ家屋を傷めているという。

 石田さんは県警が二〇〇三年、狭山市に住む女性のリフォームの被害届を受理しなかったケースを紹介。この営業担当者が今年六月に逮捕されたことを挙げ「警察が真摯(しんし)に相談を受け止めていれば、その後の被害を食い止められたかもしれない」と取り締まりの強化を訴えた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050705/lcl_____stm_____002.shtml