2005年07月05日(火) 15時10分
<個人情報紛失>大東文化大学で6000人分のCD—ROM(毎日新聞)
大東文化大学(東京都板橋区)が今春の卒業生と新入生約6000人の氏名、住所など個人情報を入れたCD—ROM1枚を紛失していたことが分かった。任意団体の同大同窓会に4月末に貸与したものだった。同大はこの事実を公表せず、紛失の調査が終わらないうちに5月中旬、同じものを再び同窓会に貸与していた。同大の母体大東文化学園の渡部茂常務理事は「個人情報を所有する者として監督が行き届かず、申し訳ない」と話している。
渡部常務によると、紛失したCD—ROMには今春の卒業生3097人の氏名・現住所・電話番号・就職先企業名と、新入生3139人の本人氏名・父母氏名・父母の住所と電話番号が収められていた。同窓会は名簿を会費納入依頼文書などの郵送に利用していた。しかし今回、データ入力業者にCD—ROMを速達で郵送後、業者から「届いていない」と連絡があり、紛失が発覚した。同大は日本郵政公社に事故調査を依頼し、現在も調査中だという。
事実を公表せず、再度貸与した理由について、渡部常務は「卒業生、新入生にどのように知らせるか検討中だった。総会が5月末に迫っていたため業者への手渡しを条件に、やむを得ずもう一度貸した」と説明している。【井上英介】
(毎日新聞) - 7月5日15時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050705-00000046-mai-soci