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2005年07月05日(火) 03時04分

80歳超「リフォーム被害者」深刻、子がローン契約も読売新聞

 東京の住宅リフォーム会社グループ「サムニングループ」による巨額リフォーム詐欺事件で、同グループに工事を持ち掛けられた80歳以上の高齢者の中には、ローン契約が結べないために、子供にローンを肩代わりしてもらっていたケースがあることが4日、警視庁生活経済課の調べでわかった。

 同グループと契約していた客のうち60歳以上は約6割だったが、高齢者の被害は、数字以上に深刻だった可能性があるとみて、同課で被害の実態をさらに詳しく調べている。

 同グループは2002年4月〜04年10月の約2年半に、34都府県の5399人と契約し、総額約115億円を売り上げていた。契約者を年齢層別でみると、〈1〉60歳代1815人(34%)〈2〉70歳代1513人(28%)〈3〉50歳代1183人(22%)——の順で多く、50歳未満は873人(16%)だった。

 これに対し、80歳代は10人、90歳代はわずか5人しかいなかった。

 同グループは、客に高額なリフォーム工事を契約させ、現金や預金が足りない場合は信販会社にローンを申し込ませていた。しかし、信販会社などでローンを組むには年齢や収入に制限がある。80歳以上の高齢者などの場合、自分名義でローン契約ができず、収入もほとんどない人が多い。

 実際に、子供にローンを組んでもらっていた80歳以上の高齢者の例も確認されており、同課では、60歳未満の被害者の中には、親の代わりに不正契約の返済に迫られている人も多いとみている。
(読売新聞) - 7月5日3時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050705-00000301-yom-soci