2005年07月05日(火) 15時06分
明治安田生命で新たな不払い判明、金子社長が進退表明へ(ロイター)
[東京 5日 ロイター] 保険金の不払いや違法募集で、金融庁から行政処分を受けた明治安田生命保険は5日、都内で総代会を開き、保険金を支払うべき契約件数が、新たに90件以上あったと明らかにした。同社の金子亮太郎社長は、「きわめて重大な問題と認識している」と述べ、自身の進退も含め、経営責任を明確にする考えを示した。
未払いの90件は、2004年度に詐欺無効以外の理由で、保険金や給付金の支払いにあたらないとした1500件を対象に調べ、分かった。
金融庁は今年2月、同社に3月4日から17日までの一部業務停止命令を発令し、内部管理にも問題があるとして改善を促したが、一連の事態に金子社長は、「信頼を損ねる結果となり、あらためてお詫びする」と陳謝。「経営トップの退任を含め、責任を明確化する」と述べた。
未払いが判明したことに伴い、2001年度以降の全契約を調査した上、監視機能として「コンプライアンス委員会」を設置するなどし、信頼回復に努めたい考えを強調した。
(ロイター) - 7月5日15時6分更新
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