2005年07月05日(火) 19時30分
明治安田生命、保険金不払いは1000件に上る可能性(ロイター)
[東京 5日 ロイター] 保険金の不払いや違法募集で、金融庁から行政処分を受けた明治安田生命保険(東京都千代田区)は、2001年度以降に保険金を支払うべき契約件数が、1000件になる可能性があることを明らかにした。
同年度以降、詐欺無効以外の理由で保険金や給付金の支払いにあたらないと支払いを見送ったのは2万件。同社が本来、支払うべき保険金が2004年度に90件あったことを踏まえ、記者会見した松尾憲治常務が概算値として5日夕、公表した。
金子亮太郎社長は、「契約者や関係者に迷惑をかけ、信頼を損なう結果になり、あらためておわびする」と陳謝したうえ、社内調査を終える10月にも辞任する考えを示した。
金融庁は今年2月、同社に3月4日から17日までの一部業務停止命令を発令し、内部管理にも問題があるとして改善を促したが、一連の事態に金子社長は、「コンプライアンス委員会」を設置するなどし、信頼回復に努めたい考えを強調した。
相次ぐ不祥事に伴い、今月15日に就任することが内定していた生命保険協会の会長職については「各社の協力と理解を得ながら(会長人事について)早急に詰めていく」と述べ、就任前に辞退する可能性を示唆した。
(ロイター) - 7月5日19時30分更新
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