2005年07月05日(火) 12時26分
会社員1人から4700万円振り込め詐欺、少年ら逮捕(読売新聞)
指定暴力団住吉会系組員らのグループが、少年らを使って組織的に振り込め詐欺を繰り返していた事件で、警視庁少年事件課は5日、横浜市の会社員から4700万円をだまし取ったとして、新たに少年ら5人を詐欺容疑などで逮捕したと発表した。
摘発された振り込め詐欺で、1人の被害額としては過去最高額。これで、同グループの逮捕者は64人になった。
逮捕されたのは、埼玉県草加市谷塚町、無職猪口正人容疑者(33)と、当時18歳だった東京都豊島区の無職少年(19)ら5人。
調べによると、5人は昨年12月13日夜、横浜市の男性会社員(60)に、男性の長男や弁護士や被害者の家族などになりすまして電話をかけ、「人をはねてしまった」「保釈金で200万円必要」「相手への示談金も必要」などと次々と金を要求。14日午後までに、計11回に渡って、総額4700万円を指定の口座に振り込ませ、だまし取るなどした疑い。
5人は、ホテルに宿泊するよう男性に指示し、同居している長男(23)と接触させないようにしていた。また、電話の後ろでおもちゃの救急車のサイレンを鳴らすなど、“現場”の臨場感を演出していた。
男性は再就職したばかりで、前の勤務先の退職金や貯金のほぼ全額をだまし取られたという。同課は、流出した名簿などから、男性の家族構成などを調べて狙いをつけたとみている。
振り込め詐欺を巡っては、70歳代の女性が別のグループに、3800万円をだまし取られた高額被害の例などがある。
(読売新聞) - 7月5日12時26分更新
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