2005年07月03日(日) 23時25分
認知症姉妹宅の改築、契約額5千万中9割が架空請求(読売新聞)
埼玉県富士見市で認知症=痴呆(ちほう)=の姉妹が自宅で不要なリフォームを繰り返された問題で、工事契約した計約5000万円のうち、3000万円以上が架空請求とみられることが、3日わかった。
実際に行われた工事も極めて割高で、適正な価格にすると約480万円分にしかならず、契約額全体の1割ほどにとどまるという。
同市の依頼で姉妹宅を調べた住まいや福祉問題に取り組むNPO法人「ピュアライフ・ネットワーク」の石田隆彦理事長が3日、同県入間市で行われた悪質リフォーム被害防止セミナーで明らかにした。
石田理事長によると、契約書類と姉妹宅の工事状況を調べた結果、実際に工事が行われたのは、契約のあった5000万円のうち領収書の額で計約1600万円分。この1600万円分の工事も、通常の工事価格より数倍高いケースがほとんどだった。
石田理事長は「(業者の手法は)詐欺そのものだ。姉妹と雑談だけして、100万、200万円を請求していた営業マンもいたのでは」と指摘した。
(読売新聞) - 7月3日23時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050703-00000414-yom-soci