2005年07月02日(土) 20時41分
工事資格・経験なし、説明はウソ…リフォーム詐欺(読売新聞)
東京の住宅リフォーム会社グループ「サムニングループ」による巨額リフォーム詐欺事件で、グループ内で工事の受注を一手に引き受けていた元の親会社「エム・エイチ・エス」の工事担当者の大半は、建築士の資格などを持たない“素人”だったことが2日、警視庁生活経済課の調べでわかった。
採用後も研修などは行われていなかったという。
調べによると、グループ内で営業を担当していた「サムニンイースト」(現社名・リブロ)、「サムニンウエスト」らは、顧客との間で、本来は不必要な工事などを盛り込んだリフォーム契約が成立すると、業務委託の形式で、エム社に工事を発注していた。
エム社の工事部門は、同社関連の人材派遣会社「キャリア・プロモーション」から派遣された社員で構成されていたが、大半は建築士の資格を持っておらず、リフォーム工事の経験もなかった。
顧客の家に出向いたエム社の工事担当者は、営業担当者が顧客に「柱が腐っている」などとウソをついていた部分に、防腐効果などがない塗料を塗りつけるなどしていた。
同課によると、エム社やサムニングループには、派遣社員を含め、全体で200人以上の社員が在籍していたとみられている。関係者によると、同グループの社員たちの中には、暴走族経験者や、話術にたけたホストクラブ出身者もいた。
これらの社員がグループ内の別会社に異動する際、辞令が出ることはなかったという。
(読売新聞) - 7月2日20時41分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050702-00000012-yom-soci