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2005年07月01日(金) 15時08分

<リフォーム詐欺>サムニン2社、指導後も都バスに車体広告毎日新聞

 リフォーム詐欺事件で元社員らが逮捕されたサムニングループの1社と親会社が、東京都営バスに昨年まで車体広告を出していたことが分かった。広告は「正しい住宅リフォームをしませんか?」と呼び掛ける内容。悪質な手口から両社への苦情が当時相次いでおり、都は行政指導に乗り出していた。縦割り行政の欠陥が浮き彫りになった。
 広告を出していたのは、グループを主導していたとみられる「エム・エイチ・エス・インターナショナル」(インター社)と、「サムニンイースト」(イースト社)。都などによると、インター社は01年10月から、イースト社は03年2月からそれぞれ1年間、都バス1台に「リフォーム・ネットワーク拡大中」「住宅リフォームならサムニンでやろうよ!」などと書かれた全面広告を出していた。都バスは南千住営業所(荒川区南千住)に所属し、同区や墨田区内を走っていた。
 都消費生活総合センターには、両社について「解約しようとしたら『てめえふざけんな、もう契約したんだ』と脅された」「長時間、居座られた」などの苦情が殺到。インター社は01年度38件、02年度7件▽イースト社は02年度32件、03年度65件に上った。
 都取引指導課は02年3月、インター社に行政指導を行ったが公表されなかったため、都バスを管理する交通局は指導されたことを知らず、その後半年、広告を出し続けていた。また、イースト社の広告が終了した昨年1月の翌月、取引指導課は、特定商取引法違反(不実の告知)と都消費生活条例違反(虚偽説明など)の疑いがあるとして同社を行政指導した。
 交通局は、広告代理店を通じて都バスのラッピング広告主を募集している。費用は年間80万円。同局は「出会い系サイトやヤミ金融など、社会的に問題があるものは事前に消費生活総合センターなどに問い合わせるが、当時、リフォームは問題視していなかった。把握できず残念」と話している。【石丸整】
(毎日新聞) - 7月1日15時8分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050701-00000075-mai-soci