2005年07月01日(金) 00時00分

住基台帳　逗子市、大量閲覧を拒否 （東京新聞）

　逗子市は三十日、住民基本台帳の大量閲覧を市長裁量で七月一日から拒否すると、発表した。また鎌倉市は六月定例市議会の議員提案で可決した住基台帳の閲覧を制限する条例が八月一日に施行される。

　逗子市戸籍住民課によると、この大量閲覧拒否は法律改正や九月市議会での条例化までの駆け込み請求を防止するための緊急措置として実施するという。

　市ではこれまで最大百件までの請求を認めていたが、住民基本台帳法に「不当使用のおそれのある場合、市町村長は拒否できる」としており、営利目的を対象に市長権限で拒否する方針。ただ運用に当たっては制定した要綱で営利か公益かなどの判断をする。

　また同日、長島一由市長は、市個人情報保護運営審議会の答申を踏まえて、早期の同法改正に向けて基準設定などの要望書を総務省へ持参、大臣あてに提出した。

　一方、鎌倉市議会六月定例市議会は最終日の三十日開いた本会議で「住民基本台帳の閲覧制度の早期見直しを求める意見書」を可決した。同議会はすでに、議員提案で同台帳の閲覧を制限する県内初の条例案を可決している。　（宮崎　淳二）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050701/lcl_____kgw_____002.shtml