2005年06月30日(木) 17時36分
訪問リフォーム:70歳代女性宅を強引に、15件1000万円の契約 /高知(毎日新聞)
◇昨年4—6月
◇消費者保護条例違反、県が業務改善指導
県内の70歳代の女性が昨年4月から3カ月間に、県内の訪問リフォーム業者との間で、15件計約1000万円の工事契約を結ばされていたことが分かった。この業者に関し、多数の相談を受けた県消費生活センターは県に報告。県が2月、クーリングオフに応じなかったなどとして県消費者保護条例違反で業務改善の指導をした。県が同条例違反で指導するのは初。
同センターによると、昨年4月、業者から外壁の塗装工事を勧められ、契約したのが発端。その後、女性は一度断ったが、業者は人数を増やして訪れ、強引に工事を進め、工事は玄関やトイレなど家全体に及んだ。
この業者は他の高齢者にもリフォーム契約を迫り、県内の80歳代の男性は昨年4月、合意の上で契約をしたが、その後もしつこく業者が訪問。6月には、屋根のふき替えや玄関の修繕などで計110万円の契約をさせられた。ほかのリフォーム業者が強引に1000万円以上の契約を結んだケースはほかに数件あるが、調査は進んでいないという。
また、昨年11月、特定商取引法が改正され、業者が契約解除を妨害したり、重要な事項を消費者に言わなかった場合、費用の返還や取り消しを要求出来るようになった。11月以降、同センターが相談者に代わり、業者と交渉し、返還に応じたこともあるものの、証拠がそろわず、交渉が難航することのほうが多いという。【米山淳】
6月30日朝刊
(毎日新聞) - 6月30日17時36分更新
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