2005年06月29日(水) 20時10分

“クレーマー”に特別配当　「資金集めた」と会長説明（共同通信）

　健康食品販売会社「リッチランド」（東京）が高配当をうたって出資金を集めたとされる事件で、同社は配当の支払いが滞った昨年以降、クレームの多い会員には例外的に配当の一部を支払っていたことが２９日、警視庁生活経済課の調べで分かった。
　同課は、同社が問題発覚を恐れて一部の会員を特別扱いし、不満を抑えていた疑いがあるとみて、会員数人からも事情を聴いている。
　佐伯万寿夫会長は同課の事情聴取に「元本保証した上で、２倍３倍になるといって資金を集めたことは間違いない」と説明しているという。
　調べでは、同社は健康食品などの販売代金を事業に投資して増やし、商品購入者に配当すると約束。数年前から約４００億円を集めたとされる。
　しかし、昨年には配当が払えなくなり、会員から苦情が続出。このうち、直接クレームをつけてくる会員には「必ず振り込む」と回答し、期日から遅れながらも、配当の一部に当たる数万円を振り込んだという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050629-00000216-kyodo-soci