2005年06月28日(火) 02時35分
悪質リフォームの男から6000万盗む 元交際相手に懲役3年 さいたま地裁判決(産経新聞)
悪質リフォーム業者の男の自宅から現金約六千万円を盗んだとして、窃盗などの罪に問われたさいたま市南区太田窪、無職、阿部啓美被告(25)の判決公判が二十七日、さいたま地裁で開かれ、蛯名日奈子裁判官は「極めて短絡的な犯行」として懲役三年(求刑同四年)を言い渡した。
判決によると、阿部被告は一月二十七日未明、知人の男二人=同罪などで公判中=と共謀し、住宅リフォーム会社従業員、中江匡志容疑者(26)=岐阜市北鶉、特定商取引法違反容疑で逮捕=の埼玉県上尾市の自宅(当時)に窓から侵入し、押し入れの中にあった現金六千万円を盗んだ。
蛯名裁判官は判決理由で、「被告は被害者と交際しており、金の隠し場所など身内しか知らない事情を利用して犯行の中心となった」と指摘した。
中江容疑者については「被害者の財産的被害は大きい」としたが、悪質リフォームには触れなかった。
この事件は、今年一月末、埼玉県蓮田市の用水路で、現金約千八百万円がみつかって騒ぎとなり、埼玉県警が阿部被告を含む男女三人を、六千万円を盗んだ窃盗容疑で逮捕。阿部被告は取り分の千八百万円を用水路に捨て、公判では「だまされた人の憎しみが詰まったお金なので、持っていたくなかった」と述べた。盗まれた約六千万円のうち、なお三千数百万円の行方が分かっていない。
(産経新聞) - 6月28日2時35分更新
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