2005年06月28日(火) 06時32分
真須美被告に控訴審判決 毒物カレー事件で大阪高裁(共同通信)
和歌山市で1998年、4人が死亡し63人がヒ素中毒となった毒物カレー事件で、殺人罪などに問われ1審で死刑とされた林真須美被告(43)の控訴審判決公判が28日、大阪高裁(白井万久裁判長)で開かれる。
昨年4月から始まった控訴審で真須美被告は、捜査段階から貫いてきた“黙秘戦術”を転換。被告人質問で自ら無罪を訴えており、供述の信用性がどう判断されるのか、注目されていた。
被告の供述に基づき、弁護団は「ずっと二女(20)と一緒にカレー鍋の見張りをしており、ヒ素混入の機会はなかった」とカレー事件への関与を否定した。
夫の健治さん(60)=保険金詐欺事件で服役後出所=と、同居していた男性店員(42)に対する3件の殺人未遂については「保険金のために夫らが自分でヒ素を飲んだ」などと説明。夫がシロアリ駆除業をしていたころ使っていたとみられるヒ素を利用しての保険金詐欺であり、殺人未遂罪は成立しないと主張した。
(共同通信) - 6月28日6時32分更新
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