2005年06月26日(日) 02時54分
用水路の1800万円、実は… 悪質リフォーム収益 従業員2人逮捕(産経新聞)
埼玉県蓮田市の用水路で今年一月、現金約千八百万円が捨てられていた事件に絡み、埼玉県警生活環境二課と上尾署などの合同捜査班は二十五日、特定商取引法違反(不実告知)の疑いで、住宅リフォーム会社「アクアジャパングループ」(さいたま市北区、河部信康社長)従業員、中江匡志(26)と同、下川了(26)の両容疑者を逮捕した。
中江容疑者は約千八百万円が見つかったことを機に発覚した現金約六千万円窃盗事件の被害者。県警は盗まれた六千万円は悪質なリフォームによる収益金とみて、中江容疑者らを追及している。
調べによると、中江容疑者は昨年十二月、さいたま市岩槻区の無職男性(66)宅を訪問。「放っておくと黒かびが生えて柱が腐ってしまう」とうそをつき、調湿材二十四袋を床下に敷設する約三十八万円の工事契約を結ばせた疑い。下川容疑者は同年一月、同様の手口で埼玉県戸田市の無職男性(71)に約十万円のリフォーム工事契約を結ばせた疑い。
調べに対し、中江容疑者は「黒かびは営業トーク。男性にそう話したかは覚えていない」などと供述、下川容疑者は容疑を認めている。
六千万円窃盗事件では男女三人が既に逮捕、起訴されており、中江容疑者と交際していたさいたま市南区、無職、阿部啓美被告(25)は公判で、中江容疑者について「月九百万円を稼ぐこともあり、金がすべてという性格」と証言。盗んだ現金も「人をだまして手に入れた金。だまされた人たちの憎しみがこもっており、持っているのが嫌だったので用水路に捨てた」と説明していた。盗まれた現金約六千万円のうち、三千数百万円は現在も行方不明になっている。
(産経新聞) - 6月26日2時54分更新
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