2005年06月25日(土) 15時03分

＜用水路１８００万円＞悪徳リフォーム業者逮捕　埼玉県警（毎日新聞）

　現金約１８００万円が埼玉県蓮田市内の用水路に捨てられていた事件に絡み、同県警は２５日、現金は不要な訪問リフォーム工事の代金だったとして、現金約６０００万円を盗まれた住宅リフォーム会社「アクアジャパン」（さいたま市北区、河部信康社長）の元社員、中江匡志（２６）と同、下川了（２６）の両容疑者を特定商取引法違反（不実告知）容疑で逮捕した。同日、同社の事務所などを家宅捜索する。
　調べでは、中江容疑者らは昨年１０月ごろ、県内の６０代の男性方を訪れ、「柱が腐っていて補強しないと家がつぶれる」などと偽り、不要な柱補強工事をしたり、調湿剤数十袋を数十万円で売りつけるなどした疑い。
　現金ばらまき事件では、中江容疑者の元交際相手で別のリフォーム会社員だったさいたま市南区太田窪５、アルバイト、阿部啓美被告（２５）が中江容疑者のアパートから約６０００万円を盗んだとして窃盗罪などで起訴された。阿部被告はさいたま地裁の初公判で、金を捨てた理由について「（６０００万円は）人をだました汚い金。憎しみがこもっていると思った」などと述べ、中江容疑者に歩合制で月約９００万円の収入があったことも明かした。
　阿部被告は盗んだ現金を知人と山分けし、自分の取り分約２０００万円は捨てたと供述しているが、知人らに流れた現金のうち三千数百万円がまだ見つかっていない。【村上尊一、和田憲二】

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