2005年06月23日(木) 00時00分

認知症女性から２５０万円詐取　御宿 準詐欺容疑で無職女逮捕 （東京新聞）

　大原署は二十二日、準詐欺の疑いで、御宿町新町、無職吉野まち子容疑者（４９）を逮捕した。

　調べでは、吉野容疑者は昨年十月、認知症で判断能力のない同町の無職女性（７７）に、保有する国債約三百五十万円を解約、売却させ、このうち二百五十万円をだまし取った疑い。

　吉野容疑者は女性と顔見知りで、同町内の金融機関に女性と訪れ、女性の口座に振り込まれた売却金を引き出していた。同容疑者は引き出しは認めているが、詐取については「借りただけで返すつもりだった」と否認している。

　県内に住む女性の娘夫婦が、女性の銀行口座から預金が頻繁に引き出されているのに気付いて理由を尋ねたところ、女性は「（吉野容疑者に）貸した」と説明。娘夫婦は二度と女性から金を借りないことを吉野容疑者に約束させたが、新たに国債が解約されたため、同署に被害届を出した。

　同署は、吉野容疑者が女性から重ねた借金についても、余罪に当たる可能性があるとみて捜査している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20050623/lcl_____cba_____001.shtml