2005年06月23日(木) 00時00分

元社長に詳細伝えず 元部長証言　リコール案件の選別 （東京新聞）

　三菱自動車（三菱ふそうトラック・バスに分社）製大型車のクラッチ系統部品の欠陥による死亡事故で、安全対策を怠ったとして業務上過失致死罪に問われた同社元社長河添克彦被告（６８）ら幹部四人の第十五回公判が二十二日、横浜地裁（山崎学裁判長）であった。

　三菱自のクレーム隠し発覚（二〇〇〇年七月）当時の同社品質保証部長が二度目の出廷。弁護側の反対尋問に対し元部長は、運輸省へ報告する前に河添社長（当時）に説明したが、リコール案件の選別過程などの詳細は伝えなかったと証言。「（河添社長は）実際には部下を信頼するしかなかったのではないか」と問われ、「その通りだと思います」と答えた。

　河添被告側は「リコール相当案件はすべて抽出されて自分に報告され、リコール相当案件はそれですべてと考えていた」と当時の対応は適切だったとし、無罪を主張している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050623/lcl_____kgw_____003.shtml