2005年06月23日(木) 21時58分
認知症進行抑える薬、服用した8人に副作用…1人死亡(読売新聞)
アルツハイマー型の認知症の進行を抑える国内唯一の医療用薬品「塩酸ドネペジル」(商品名・アリセプト)で、1999年の発売以降、服用した8人が骨格筋の細胞が壊れる「横紋筋融解症」を発症し、うち1人が死亡する副作用が起きていることが23日、厚生労働省の調べでわかった。
厚労省は先月、製造販売元のエーザイに対し、横紋筋融解症が起きる可能性を医薬品の添付文書に明記するよう指示。エーザイは同月中に改訂し、医療機関に注意を呼びかけている。
8人は40〜70代の男女。大半は適切な治療で回復したが、昨年に70代男性の死亡例が初めて確認された。男性は、服用後24日目から食べ物を飲み込むことが困難になって、後に横紋筋融解症と診断され、多臓器不全で死亡した。
塩酸ドネペジルは、医師の処方薬で、一般の薬局では販売されていない。エーザイによると、昨年度だけで推定で約30万人が使用しているという。
(読売新聞) - 6月23日21時58分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050623-00000214-yom-soci