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2005年06月23日(木) 00時00分

『喫煙で病気』認めず 東京高裁 たばこ訴訟 原告側2審も敗訴 東京新聞

 長年たばこを吸ったため肺がんなどになったとして、元喫煙者と遺族計六人が日本たばこ産業(JT)と国に計六千万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は二十二日、請求棄却の一審東京地裁判決を支持、元喫煙者らの控訴を棄却した。

 原告側は上告する方針。

 判決理由で秋山寿延裁判長は「疫学的知見だけでなく、基礎医学や動物実験結果などから総合的に判断することが必要で、現在のところ十分に解明されているとは言い難い」と述べ、原告の病気と喫煙との因果関係を認めなかった。

 訴えていたのは、三十三−五十年間喫煙し、肺がん、喉頭(こうとう)がん、肺気腫になった男性六人。うち三人は提訴後死亡した。

 判決は一審と同様に「喫煙は健康に有害」と認めたが「たばこへの依存性は精神依存が主たるもので、いまだに一般に嗜好(しこう)品として認められている。たばこの製造、販売自体は違法行為とはいえない」とした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050623/mng_____sya_____007.shtml