2005年06月22日(水) 22時21分
住基台帳閲覧、DMなどの業者利用が6割超(読売新聞)
総務省は22日、住民基本台帳閲覧制度について全2400市区町村(5月1日現在)を対象にした初の実態調査の結果をまとめた。
それによると、2004年度の閲覧請求件数は約151万件。閲覧請求者は、ダイレクトメール業者など営業目的の民間業者が62・2%で最も多く、以下、公務員(11・5%)、市場調査会社(10・3%)など。本人または同一世帯者は0・6%だった。
利用目的別では、営業活動が69・9%で最も多く、以下、市場調査(11・3%)、世論調査(8・1%)などだった。
一方、閲覧に関して条例を定めているのは55市区町村(2・3%)、規則・要綱・要領を定めているのは798市区町村(33・3%)で、閲覧を規制する地方自治体が増加傾向にあることがわかった。また、58・6%の市区町村が閲覧日よりも前に目的などの事前審査を行っていた。請求者に身分証明書の提示を求めている自治体は81・3%だった。
住民基本台帳法は、個人の氏名、生年月日、性別、住所の4情報の閲覧を原則公開としている。しかし、各自治体が個人情報保護の観点から、独自に基準を作っていることが、調査から裏付けられた。
総務省は22日、調査結果を、有識者で作る「住民基本台帳の閲覧制度等のあり方に関する検討会」(座長=堀部政男中大大学院教授)に提出した。
(読売新聞) - 6月22日22時21分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050622-00000013-yom-soci