2005年06月22日(水) 23時05分
<悪徳リフォーム>認知症女性宅工事の2人逮捕 千葉県(毎日新聞)
認知症の女性を狙って不正に床下の補強工事をし135万円を受け取っていたなどとして、千葉県警船橋署は22日、同県柏市東柏2、自称建築作業員、佐藤栄次(26)▽同市藤心1、同、田浦正文(26)の両容疑者を特定商取引法違反(書面不交付、不実告知)容疑で逮捕した。住宅リフォームをめぐっては、埼玉県富士見市で認知症の高齢姉妹が全財産を失うなど全国的な問題になっており、船橋署は他にも同様のケースがあるとみて全容解明を急ぐ。
調べでは、2人は04年8月ごろ「排水管を見せてほしい」などとして船橋市の無職女性(79)宅を訪問。家の中を見て「大変だ。補強が必要だ」と話すなどして数回にわたり、床下補強や手すり設置などの工事契約(総額約155万円)を結び、契約内容を示した書類も渡さなかった疑い。「里村工務店」という架空の業者名の領収書を渡していたという。2人は女性から5回に分けて計約135万円を受け取っていた。
今月上旬、女性のおい(59)が女性宅を訪れたところ、家の中に見慣れない手すりが設置されているのを発見し、同署に相談していた。
国民生活センターによると、各地の消費生活センターなどに寄せられた訪問販売によるリフォーム工事の相談は昨年度8481件に上り、00年度より2436件増加した。02年の調査では1件当たりの平均契約額は200万円を超えている。高齢者が被害に遭うケースも目立っていることから、同センターは訪問販売でのリフォーム工事契約をしないよう注意を呼びかけている。【吉岡宏二】
(毎日新聞) - 6月22日23時5分更新
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