2005年06月22日(水) 00時13分
ビジネス情報収集もオンラインにシフト - 米中小企業調査(MYCOM PC WEB)
米Shore Communicationsの調査報告によると、米中小企業の間でビジネス情報を重視する傾向が強まっている。情報収集手段として、従来通りリサーチサービスなどを利用する企業も多いが、検索エンジンやブログなどを重要な情報源とする企業が増えている。
2005年版の米中小企業のビジネス情報利用実態調査によると、ビジネス情報への支出は前回調査から29.5%上昇した。予算を縮小した企業は少なく、ほとんどが前年並み、または増加させている。
中小企業にとって、最も重要なビジネス情報は「他社に関する情報」である。これまで同様、リサーチサービスや情報サービスを利用する企業も多いが、Webサイトから直接情報を入手する傾向が強まっている。そのため検索サービスを重視する企業が多く、特にGoogleについては87%が「情報収集ツールに利用している」と答えている。また新聞や雑誌に加えて、ブログを重要な情報源と答えた企業が多かったのも今回の調査結果の特徴となっている。情報サービスなどの情報提供方法では、印刷物による配布が依然として主流だが、顧客側はEメールでの提供を希望しているそうだ。
調査結果は、競争力を保つために、これまで以上にビジネス情報収集に力を入れる中小企業の姿を示している。Webによってビジネス情報を入手しやすくなったことが、その傾向に拍車をかけているようだ。その反面、Web上のオリジナルソースからの情報収集は、情報整理という負担をユーザー企業にもたらしている。また情報購入の判断などはシニアレベルの管理者が行うケースが多く、実際に情報を管理・整理する担当者が重要な決定を下す例は少ないという結果も出ているそうだ。
そこでShore CommunicationsのJohn Blossom社長は、ビジネス向け情報サービス提供者などに対して「ビジネス情報ユーザーの要望の変化に対応できるように製品やサービスを変える必要がある」と述べる。例えば、検索機能を利用できるWeb経由の情報提供、顧客同士を結びつけるコミュニケーション機能などだ。ユーザーの利用動向の変化に対応できれば、新たなビジネスチャンスにつながると指摘する。
(Yoichi Yamashita)
Shore Communications
http://www.shore.com/
(MYCOM PC WEB) - 6月22日0時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050622-00000091-myc-sci