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2005年06月21日(火) 00時00分

金被告、認否を留保 牧師の少女暴行 『絶対服従を要求』と検察 東京新聞

 京都府八幡市の宗教法人「聖神中央教会」で、信者の少女らに暴行を繰り返したとして、女性暴行などの罪に問われた元主管牧師金保被告(61)の初公判が二十一日、京都地裁(上垣猛裁判長)で開かれた。

 金被告は「今日の段階では何も申し上げられません」と罪状認否を留保。追起訴があることなどを考慮したもので、弁護側は「全証拠を見て認否をしたい」としている。

 宗教団体内部での性的虐待事件が表面化し、刑事責任を問われるのは極めて異例。絶対的な地位を利用した犯罪かどうかをめぐる攻防が繰り広げられそうだ。

 検察側は冒頭陳述で金被告が「牧師の言葉は神の言葉だ」などの説教を繰り返し、信者に絶対服従を要求したと指摘。「従わない者には『堕落している』などと大声でののしり、子供にも平手やベルトで殴ったり、裸にして走らせるなどの暴力を加えた。信者は被告を尊敬するとともに恐れ、逆らう者は一人もいなかった」と、被告が教会内で絶対的立場にあったことを強調した。

 さらに「被告に逆らうことは神に逆らうことと信じて疑わなかった少女を牧師室に誘い、寝ているところを暴行した」と犯行状況を説明した。

 起訴状によると、金被告は二〇〇一年三月から〇四年八月の間、信者の少女四人に計十一回にわたり、教会の牧師室で暴行を繰り返した。この際「逆らうと地獄で永遠に苦しむ」などと抵抗できない状況にしていた。十三歳以上の少女への暴行には準女性暴行罪を適用した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050621/eve_____sya_____002.shtml