2005年06月21日(火) 20時13分
Sleipnir作者が会社設立、ブラウザ標準目指す(ITmediaニュース)
タブブラウザ「Sleipnir」の作者・柏木泰幸さんは6月21日、Webブラウザ開発を手がける企業「フェンリル」を設立したと発表した。「ブラウザにおけるデファクトスタンダードを目指す」としている。Sleipnir後継ブラウザのアルファ版を6月末、ベータ版を7月中旬に公開する予定だ。
新会社は6月13日付けで株式会社として設立。資本金は1000万円。
SleipnirはInternet ExplorerコンポーネントとGeckoエンジンを利用したWebブラウザ。柏木さんは同ブラウザの開発ノウハウを活かし、豊富なカスタマイズ性と安定性・安全性を備えたブラウザを開発していく。特定分野に特化した製品など、国産の利点を活かして多彩なニーズに応えていくという。将来は多言語対応により海外展開も視野に入れている。
柏木さんはブログで「ユーザーの意見を聞くのが楽しくてやっていたSleipnir開発を、今後はビジネスとしてやっていく」と表明。オープンソースのFirefoxに対し、「Sleipnirのようにクローズドソースで、広告収入等で運営し、組織として開発していくのもまたひとつの方法ではないか」と記している。
柏木さんは昨年11月、Sleipnirのソースコードを保存したPCが盗難に遭ったが、後継ブラウザの開発を始めたことを明らかにしていた。
同様のタブブラウザ「Lunascape」開発者の近藤秀和さんも昨年8月、ブラウザ開発企業「Lunascape」を設立し、活動している。
http://www.itmedia.co.jp/news/ (ITmediaニュース) - 6月21日20時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050621-00000061-zdn_n-sci