2005年06月21日(火) 12時40分
牧師婦女暴行事件、金被告が罪状認否を留保(読売新聞)
京都府八幡市の「聖神中央教会」元主管牧師、金保被告(61)の婦女暴行事件で、婦女暴行、準婦女暴行などの罪に問われた金被告の初公判が21日、京都地裁(上垣猛裁判長)であり、金被告は「今日の段階では何も申し上げることはできません」と罪状認否を留保、実質的な審理を8月23日の次回以降に持ち越した。
検察側の冒頭陳述によると、金被告は説教で「牧師の言葉は神の言葉」「神の祝福を受けられない者は地獄に落ちる」と力説し、絶対服従を要求。従わない信者は大勢の前で名指しし、「堕落している」「地獄行きだ」と大声でののしった。言うことを聞かないと、子供でも顔などを平手やベルトで殴ったり、裸にして教会の敷地内を走らせたりした。
反面、気に入った少女は名指しでほめ、プレゼントを買うなどしてかわいがった。牧師室で一緒に寝ることは「祝福」として、少女や親も名誉なことと考えていたという。
京都地検は元信者少女4人に対する11件の婦女暴行罪などで起訴しているが、これまで弁護側に証拠開示したのは2人分、4件だけ。罪状認否の留保の理由について、金被告の弁護人は「全証拠が開示されていない段階では、認否やどのように公判を進めるかの判断ができなかった」と話した。
地検は今後、別の元信者3人を含む11件について追起訴する方針。
(読売新聞) - 6月21日12時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050621-00000103-yom-soci