2005年06月20日(月) 03時03分
<架空請求詐欺>「暴力団に遺棄依頼」容疑の数人に逮捕状(毎日新聞)
架空請求詐欺グループのメンバー4人に対する逮捕監禁と殺人・死体遺棄事件で、逮捕監禁容疑で逮捕された男らの一部が、千葉県警の調べに「遺体の処理に困って、知り合いの暴力団関係者に金を払って頼んだ」と供述していることが分かった。同県警は死体遺棄容疑で数人の逮捕状を取り、行方を追っている。
県警はこれまで、同県船橋市の西村徳也さん(25)ら4人の遺体を茨城県小川町の空き地に遺棄したとして、同県鹿嶋市下津、無職、出頭(しゅっとう)恵容疑者(22)を同容疑で、西村さんを昨年10月、東京都内の事務所に監禁した逮捕監禁容疑でグループの10人を、逮捕している。
県警は、西村さんらは詐欺事件で得た金を奪おうとしたのが発覚したため監禁され、殺害されたとみている。逮捕されたメンバーらに暴力団関係者の知り合いがおり、そうしたつてを通じて遺体の遺棄を依頼した疑いがある。また一連の事件は、グループのリーダーで、徳島県警に詐欺容疑で逮捕された清水大志容疑者(26)ら幹部が指示した可能性があるとみて、組織犯罪処罰法(殺人)の適用も視野に追及する。
一方、19日に発見された4遺体は、いずれも成人男性と確認された。衣服の乱れはないが、一部白骨化した遺体もあるという。遺体はそれぞれ袋に入れられた上でロープで縛られ、縦・横7メートル、深さ5メートルの穴に横並びにして埋められていた。20日に司法解剖し、死因を調べる。
【神澤龍二】
(毎日新聞) - 6月20日3時3分更新
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