2005年06月20日(月) 20時01分
マルチ商法初の取引停止命令=大阪の通販業者−契約学生へ消費者金融紹介・経産省(時事通信)
大学生らを対象に違法な連鎖販売取引(いわゆるマルチ商法)を行ったとして、経済産業省は20日、カタログ通販会社「Earth Walker」(大阪市中央区、石田王良社長)に対し、特定商取引法に基づき3カ月の取引停止命令を出した。連鎖販売取引に対する同命令は初めて。
近畿経済産業局によると、同社は「カタロくじ」というカタログ通販事業を近畿や中部を中心に展開し、通販会員を集める代理店役の「オーナー」を契約金17万円で募集。オーナーが新規オーナーを獲得した場合、1人当たり2万円の紹介料を同社から払うなどしてオーナーを増やす連鎖販売取引を行っていた。
オーナーが通販会員を獲得した場合の手数料は1人当たり600円。実質的には新規オーナー獲得が主な仕事だった。
オーナーへの勧誘対象は、未成年を含む学生が中心。契約書を渡さなかったり、契約金を払えない未成年学生らに消費者金融業者を紹介して借金させたりする違反行為もしていた。
(時事通信) - 6月20日20時1分更新
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