2005年06月19日(日) 03時04分
<愛知万博>ドイツ館乗り物無料カード、ネットで高値取引(毎日新聞)
愛・地球博(愛知万博)で人気のドイツ館の「ライド(乗り物)」に優先的に乗れる「プレゼントカード」(無料)がネットオークションに出回り、高値で取引されていることが18日、分かった。カードは、ドイツ館がフレンドシップ事業の相手である愛知県豊橋、犬山両市民向けに発行したもので、同館と両市は連名でオークションを運営する「ヤフー」に対し、カードを取り扱わないよう要請。また、同館窓口で住所の確認を強化している。
カードは名刺大で10万枚製作。各国と愛知県内の自治体がタイアップしして行っている同事業の一環として4月から豊橋市に8万枚、犬山市に2万枚、無料で配布された。犬山市は住所と電話番号を確認して配布したが、豊橋市は市役所などで無作為に配布したため、誰に何枚配ったか確認しておらず、中には数十枚単位で取っていく市民もいたという。
ドイツ館はライドの人気が高く、連日2〜3時間の長い行列ができている。カードは本来、同館のピンバッジやウチワなどと交換するためのものだったが、同館の好意でカードを提示した入場者が長蛇の列を飛び越して優先的に入館できる場合があることからプレミアム化した。5月ごろからネットオークションに「優先入館券」として出品され始め、3000円前後で落札されている。
同館と両市は「本来の友好の趣旨にそぐわない」として5月13日にヤフーに対してメールで申し入れしたが、ヤフー側は3日後に「出品者の責任」と拒否した。同館の広報担当者は「予想外の事態で残念。免許証などで住所確認を徹底したい」と話している。【桜井平】
(毎日新聞) - 6月19日3時4分更新
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