2005年06月17日(金) 15時59分
開設したての有害サイトもブロック、デジタルアーツがフィルタリングソフトの新版(ITmediaエンタープライズ)
デジタルアーツは6月16日、企業/官公庁向けWebフィルタリングソフトの新バージョン「i-FILTER Ver.6」を発表した。
i-FILTERは、プロキシサーバとして動作しながら有害なWebサイト、業務とは無関係なWebサイトへのアクセスを制御するソフトウェア。従業員の生産性向上という側面だけでなく、Web経由の情報漏えいを防止するという意味でも役立つという。
新バージョンの特徴は、新たに開発したフィルタリングエンジン「ZBRAIN」を搭載していることだ。あらかじめ作成しておいたURLデータベースと照らし合わせて有害なサイトかそうでないかを判断する「URLフィルタリング」と、実際にやり取りされるコンテンツの内容をチェックして可否を決める「コンテンツフィルタリング」、両方の方式を組み合わせてフィルタリングを実現する。
具体的には、まずアクセス先のURLをデータベースと照らし合わせ、拒否リストに掲載されていないかどうかを確認する。その上で、文字列などのコンテンツをスキャンし、アクセス先の内容が適切なものかどうかを判断する。URLフィルタリングである程度絞り込んだ上でコンテンツスキャンを実行することで、効率よく、かつ高い精度でフィルタリングを行えるという。
従来型のURLフィルタリングソフトでは、開設されたばかりのWebサイトや短期間のうちに消えてしまうフィッシングサイトなどへの対応が困難だった。その点、2つの方式を組み合わせたZBRAINでは、「リアルタイムに発生する道の有害Webサイトに対応できる」(同社)。
i-FILTER Ver.6はほかにも、SSL通信経由でやり取りされるコンテンツをいったんデコードし、内容を確認したうえでコントロールする「i-FILTER SSL Adaptor」やイメージ検索に対する動的フィルタリング技術などを搭載している。
i-FILTER Ver.6にはWindowsのほかLinux、Solaris版があり、参考価格は100ライセンスの場合で63万円。7月14日より販売を開始する。
なおデジタルアーツは同時に、同じくZBRAINエンジンを搭載したコンシューマー向けソフト「i-フィルター 4」もリリースしている。価格は6090円で、7月22日より販売を開始する。
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