2005年06月16日(木) 11時43分
ドコモ関西が古墳を破壊 無届けの基地局建設工事で(共同通信)
NTTドコモ関西の無届け基地局建設工事で大部分が破壊された古江古墳(中央)=16日午前9時44分、大阪府池田市で共同通信社ヘリから
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NTTドコモ関西(大阪市)が大阪府池田市古江町の山林で行った携帯電話基地局の鉄塔新設工事をめぐり、府の風致条例と文化財保護法に基づく工事開始の届け出をせず、現場にあった「古江古墳」の大部分が壊されていたことが16日、分かった。
古江古墳は同法に基づき、「周知の埋蔵文化財包蔵地」に指定。土木工事などを行う際は、着工60日前までに届け出るよう義務付けられているが、ドコモは住民から指摘を受けるまでその事実を知らず、届け出をしていなかった。
府教委は同日までに、NTTドコモに工事中止を命令。近く発掘調査を実施する。
府教委などによると、古江古墳は推定直径約13メートル、高さ約1・2メートルの円墳。1976年、池田市の調査で発見された。横穴式石室があり、6世紀後半ごろのものとみられていたが、詳細な調査は行われていなかった。
(共同通信) - 6月16日11時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050616-00000111-kyodo-soci