2005年06月16日(木) 09時01分
<オウム>最高幹部、16日にも逮捕へ 職安法違反容疑で(毎日新聞)
オウム真理教(アーレフに改称)の最高幹部(46)が、不正に信者を働かせていた疑いが強まり、警視庁公安部は16日にも、この幹部を職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)容疑で逮捕する方針を固めた。幹部は、教団の集団指導者5人の1人。公安部は、教団が不正な労働者派遣によって、組織ぐるみで資金稼ぎを図っていたとみて実態解明を進める。
調べでは、幹部は今年1月まで2年以上にわたり、雇用関係を結ばないまま信者約10人をコンピューターソフト開発会社など数社に派遣して働かせた疑い。同法は雇用関係のない労働者の派遣を禁じている。
幹部は、上祐史浩代表に次ぐ5人の「正悟師」の1人。教団設立時からの古参幹部で、オウム真理教時代は信者の子供の教育などを担当する旧「文部省」大臣だった。
教団は03年秋、上祐代表が「長期修行」を理由に運営から退いた後、5人の集団指導体制となり、松本智津夫(麻原彰晃)被告の教義への回帰を強めていた。
指導者5人のうち別の1人は、既に無許可で塗り薬を販売していた薬事法違反事件で逮捕されており、新たな幹部摘発は今後の教団運営に影響を与えるとみられる。
公安部は5月26日、信者ら5人を職業安定法違反容疑で逮捕し、組織的関与を追及していた。
(毎日新聞) - 6月16日9時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050616-00000019-mai-soci