知事ブログで早速『ゲーム規制』論争（東京新聞）

2005年06月15日(水) 00時00分

　松沢知事が今月から、インターネットの日記風サイト「ブログ」を開設したところ、読者の書き込みがどんどん増えている。特に目立つのは、残虐描写のテレビゲームソフトの「有害図書類」指定をテーマとする意見。ほとんどが匿名だが、多様な角度から、ちょっとした議論が繰り広げられている。　（原　昌志）

　ブログは個人が手軽に情報発信できるため、インターネット利用者で人気が高まっている。知事が開設したのは「松沢しげふみ　タックルレポート！」。知事が週に一回、その時々の話題や考え方を書き込み、読者はそれに対してコメントなどをつけることができる。

　十四日夕現在、知事が掲載しているのは「開設のあいさつ」と「ローカルマニフェストを国民運動に」「ガンバレ高校生」など四件。すでに読者から計三十九件のコメントと、他のブログにつながる「トラックバック」が計四十件ある。

　計七十九件の読者の反応は、ブログ開設自体を評価しエールを送る内容や、道路行政や高校教育のあり方への意見などさまざま。特に多いのはゲームソフトの有害指定問題で、一部で同じ書き込みがあるものの、延べ四十件と約半数に上る。

　先ごろ県が有害指定した米国製ゲームソフトは十八歳未満への販売が禁止となり、区分陳列が義務付けられたが、これについて明確な賛成の書き込みは数件だけで、審査のあり方や規制の効果、青少年への悪影響の証明の必要性などをめぐり否定的な意見が大半だ。

　知事はブログ上で「一つ一つに返事はできない」としているが、開設にあたって「松沢という個人が感じていることを県民の皆さんに素直に、率直に語りかけるような情報提供も必要」とも語っていた。今後、「有害ゲーム」問題にも触れるのか−。

　県青少年課は「ブログの意見は詳細に見ていないが、『知事への手紙』でもゲームソフトの有害指定に反対意見が多い。ただ全面的に販売禁止となるように受け止められるなど誤解に基づく批判も少なくないので、今後も理解を求めていく」としている。

　アドレスはhttp://matsuzawa.cocolog-nifty.com/blog/

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