2005年06月14日(火) 19時40分
三菱ふそう、大型車など新たに15件の欠陥隠し(読売新聞)
三菱ふそうトラック・バスは14日、一連の「欠陥隠し」問題を巡り、新たに大型トラック、バスなどで15件の欠陥について、リコール(回収、無償交換)などの対策を取らずに放置していたことを明らかにした。
昨年3月から1年以上続いているこの問題で、三菱ふそうが隠ぺい・放置していた欠陥は、車軸周辺部品のハブ欠陥を含め計109件、リコール件数は99件に上った。国土交通省は同社が今年1月に提出した「再発防止策」が確実に実行されていないとして、同社のヴィルフリート・ポート社長を呼び、厳重注意した。
新たに公表したのは、大型トラックの車軸部品、中型トラックのブレーキ部品などの欠陥。対象は1983年〜2004年製の計約47万3000台。これらの欠陥で物損事故2件を含む計362件の不具合が発生していた。
15件について、三菱ふそうではいずれも、実際に欠陥を把握してから1年以上放置。大型トラックの車軸部品の場合、88年以降26件の不具合が発生していたが、リコールを怠っていた。社内の品質管理部門が、リコールが必要な案件に分類し管理していたが、対策部品の開発などに手間取り、リコール届け出が結果的に遅れてしまったとしている。
(読売新聞) - 6月14日19時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050614-00000106-yom-soci