2005年06月14日(火) 00時00分

リコール対象絞り込み　元担当部長 危険性『想像できた』 （東京新聞）

　三菱自動車（三菱ふそうトラック・バスに分社）製大型車のクラッチ系統部品の欠陥による死亡事故で、安全対策を怠ったとして業務上過失致死罪に問われた同社元社長河添克彦被告（６８）ら元幹部四人の第十四回公判が十三日、横浜地裁（山崎学裁判長）であった。

　三菱自のクレーム隠し発覚（二〇〇〇年七月）当時の同社技術品質部長が四度目の出廷。クレーム隠し発覚後、同社が不具合の多発性の基準からリコール対象案件を二件に絞り込んだことについて、弁護側に危険性を考慮していたかと問われ、「結局考慮していなかったと思う」と述べた。

　河添被告らが当時、危険性を認識していたかについては「数ある中から二件しか選んでいない。ほかに（危険性が）あることは容易に想像できたはず」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050614/lcl_____kgw_____004.shtml