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2005年06月10日(金) 00時00分

昨年度医療事故 231件 厚木市立病院 600万円賠償議案も提出 東京新聞

 厚木市立病院(岡部武史院長)は九日、二〇〇四年度の医療事故などの発生件数を公表した。入院患者が点滴スタンドを押して移動する際に転倒し足をけがした事故など医療事故は二百三十一件、患者に薬を渡し忘れたなど患者に被害はなかったが「ヒヤリ・ハットした事例」が千百六十九件あった。

 市は〇三年四月、医療事故公表基準を策定。患者に影響がないと思われるヒヤリ・ハット事例をレベル0、1に、患者に影響を与えた可能性をレベル2から5に分けて医療事故とし、レベル5は「事故が死因となった場合」とした。

 昨年度の医療事故は、レベル4と5はゼロ。患者がベッドから転落したなどレベル2が二百十件、ギプスを切る時にカッターで腹部を切ってしまったなどレベル3が二十一件あった。同病院は今後、毎年六月ごろ、医療事故件数をウェブサイトで公表するとしている。

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 また同病院は同日の市議会本会議に、医療事故の損害賠償についての議案を提出した。同病院によると、〇三年十月二十八日、市内の三十代の女性の手術で、脊髄(せきずい)に麻酔をした際に神経を傷付け、女性の左足がしびれるなどの後遺障害を発生させた。女性は既に退院し、日常生活に支障はなく、この医療事故はレベル3に該当するという。

 同病院は昨年三月から示談交渉をし、六百万円を女性に支払う案を議会に提出。議会は同案を市民福祉常任委員会に付託、審議し、二十三日の本会議最終日に採決する。 (小川 慎一)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050610/lcl_____kgw_____002.shtml