2005年06月10日(金) 16時25分
リフォーム問題:半数以上が高齢者 多かった床下、屋根裏−−昨年度相談 /埼玉(毎日新聞)
富士見市の認知症(痴呆)の姉妹が全財産を失った住宅リフォーム問題で、県消費生活支援センター(川口市)に昨年度寄せられたリフォームに関する相談のうち、60歳以上の高齢者からの相談が、全体の半数以上(約56%)を占めていたことが9日、分かった。とくに床下や屋根裏工事に関する相談が多かった。
各市町村の消費生活相談窓口などに寄せられたものを集計した。相談の受付総数は9万5282件で、うち住宅リフォームに関するものは1840件。その中で高齢者から寄せられたものは1023件あった。
内容は「(排水管などの)建物清掃」(316件)▽「屋根工事」(254件)▽「床下換気扇」(189件)の順で多く、「勝手に工事を進められた」「思ってもみない高額の請求書がきた」などの相談が寄せられた。
同センターによると、業者が「安値で排水管を清掃します」「屋根瓦がずれています」などと家に上がり込み、床下や屋根裏で強引に工事を進め、高額な修理費を請求されてトラブルになったケースが多いという。
同センターは「床下や屋根裏の工事は必要かどうかを素人が確認しづらい。特に高齢者は自分で被害に気づきにくく、悪質な業者に狙われやすい。家族や近所の人が、高齢者の家で不審な書面など気になるものを見つけたら、すぐに最寄りの相談窓口へ相談してほしい」と話している。相談窓口は同センター電話048・261・0999など。【斎藤広子、浅野翔太郎】
6月10日朝刊
(毎日新聞) - 6月10日16時25分更新
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