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2005年06月10日(金) 21時56分

<海賊版摘発>日本映画やソフトなど71万枚 中国や台湾で毎日新聞

 音楽や映像、アニメなどの制作会社や業界団体でつくる「コンテンツ海外流通促進機構」(CODA)は10日、中国や台湾で今年1〜4月、日本製の映画やアニメソフトの海賊版約71万枚が、現地当局で押収されたと発表した。話題の映画などは、映画館での封切り直後に海賊版DVDが出回るなど、ニセ物は後を絶たない。同機構は「今回も氷山の一角にすぎないが、今後も根気よく取り組んでいくしかない」と説明している。
 押収されたのは、日本のテレビドラマや映画のDVDや、宇多田ヒカルさんら人気アーティストの音楽CDの海賊版など。日本ではまだビデオ化されていない映画「ハウルの動く城」の海賊版DVDもあった。北京では1枚8元(約110円)で売られていたという。
 今回の摘発で、逮捕者は59人にのぼったが「麻薬を密輸すると死刑だが、海賊版製造は死刑にならず、麻薬よりもうかる」とも言われ、海賊版の横行は衰えをみせない。海賊版が全体でどの程度出回っているかは同機構も把握できていないのが現状だ。中国の経済成長が続き、アニメや音楽など娯楽市場が拡大するにつれて、本格的な海賊版対策が求められている。
 同機構は今年から、現地当局に真贋(がん)判定の方法を講習したり、店舗の実態調査を行って当局に通報し、大規模な摘発を促すなど対策を強化している。【清水憲司】
(毎日新聞) - 6月10日21時56分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050610-00000111-mai-soci