2005年06月08日(水) 15時46分
都内のヤミ金業者関与? 八尾の3人心中 返済金引き出し役(産経新聞)
大阪府八尾市で平成十五年六月、ヤミ金融業者の取り立てを苦にした夫婦ら三人が心中した事件で、府警生活経済課は八日までに、東京都内のヤミ金融業者の男(24)が口座に振り込まれた返済金の引き出し役と断定した。府警は別の出資法違反容疑で男を全国に指名手配。男が法定利息を上回る高利で心中した女性に貸し付けたとする同法違反容疑の共犯とみるとともに、主犯の特定を急いでいる。
調べでは、八尾市内の清掃作業員の男性=当時(61)=と妻=同(69)、妻の兄=同(81)=は同年六月十四日午前零時すぎ、同市安中町のJR関西線踏切付近で電車にはねられ死亡した。妻が同年四月、携帯電話を通じて融資する「090金融」から一万五千円を借り、十万円以上を返済したあとも、三人は執拗(しつよう)な取り立てを受けていた。
その後の調べで、妻が業者指定の銀行口座に振り込んだ返済金を、男二人が都内で引き出していたことが現金自動預払機の防犯カメラで判明。うち一人が都内で活動するヤミ金融業者の男とわかった。府警は昨年、この男が別の客に高金利で金を貸したとして出資法違反容疑で指名手配。八尾事件で貸し付けや取り立てをした主犯を知っているとみて行方を追っている。
(産経新聞) - 6月8日15時46分更新
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