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2005年06月07日(火) 00時00分

“カメレオン”詐欺容疑朝日新聞・

消火器訪問販売員→電力会社員 高齢者狙う手口 報道で変更
 
 電力会社の従業員を装って高齢者宅を訪問し、金をだまし取ったとして青森署は6日、弘前市出身の住所不定、無職棟方孝児容疑者(42)=別の横領罪で起訴済み=を詐欺の疑いで再逮捕した。棟方容疑者はほかにも消火器をだまして売っていたことを自供した。同署は被害が新聞報道されると手口を変えるなどして犯行を繰り返していた、と見て調べている。
 調べでは、棟方容疑者は5月上旬に青森市内の77歳と80歳の女性宅を訪問し、東北電力の従業員を装って「手続き代金を払えば電気料金が安くなる」と言い、2人から計約4万9千円をだまし取った疑い。

 同署は同月15日、同市内でレンタカーの返却期限を約3カ月間過ぎても返さなかったとして、棟方容疑者を横領容疑で逮捕した。その際、車から手書きの印のある不審な領収書や消火器5本などを発見し、追及したところ、詐欺容疑の事案を自供した。
 
 自供内容や同署の調べによると、棟方容疑者は03年12月から今年5月にかけ、主に高齢者の家を訪問し、「車を側溝に落としたのでレッカー代を貸して欲しい」と言ったり、「法律で消火器の設置の義務がある」と言って中古の消火器を高く売りつけるなどして、約100件の詐欺行為を重ね、計約190万円をだまし取ったという。同署は容疑が固まり次第、立件していく方針。

 今年4月に消火器の訪問販売詐欺の被害が報道され、消防署も注意を呼びかけた。棟方容疑者はこの動きを察知して「電力会社員」になりかわったらしい。だまし取った金は生活費や遊ぶ金に使っていたという。(6/7)

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=8124