2005年06月06日(月) 00時00分

「クレーム博」始まる 福井商議所　ＨＰ一新 （東京新聞）

　福井商工会議所が仕掛け、全国で話題を呼んだ「苦情・クレーム博覧会」の二〇〇五シーズンが一日、開幕した。新商品や新サービス誕生のヒントになる苦情の募集が始まったが、三年目となる今回は“博覧会場”に当たるホームページ（ＨＰ）を一新。入場料（千五十円）を一度払えば、期間中に何度でも苦情情報が閲覧できるようになり、企業などが苦情の「解決商品」を誕生させやすい環境にした。苦情の募集は十月三十一日まで。

　博覧会に寄せられた苦情は、入場料を支払った人に対してＨＰ上で公開する。入場者は五枚の投票券（一枚百円）を入手し、ビジネスや新製品開発の参考になると思った情報に投票。苦情提供者には博覧会後、得票に応じた“報酬”を支払う−という流れで進む。

　昨シーズンまでは、一回の入場料で情報閲覧できる期間が「六十日限定」となっていたが、今回からは日数制限を撤廃。閲覧可能な情報には過去二年間で集まった約一万件の苦情も含まれ、必要な情報を迅速、的確に取り出せるよう検索機能も強化した。

　新しいビジネスの可能性を秘めた「解決商品」は、苦情を参考にして企業が新製品を開発した段階で、ＨＰ上で紹介する。解決商品は十月に福井市内で開く「苦情・クレーム『解決』博覧会」でも展示する。

　それぞれの苦情に対する解決のヒントなどを積極的にＨＰに書き込むコメントボランティア制度も創設し、募集を始めた。ＨＰアドレスはＫｕｊｏｕ９０６．Ｃｏｍ　（尾嶋　隆宏）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/fki/20050606/lcl_____fki_____004.shtml