2005年06月06日(月) 17時20分

韓国『MSN』サイトに、パスワード窃盗のコード（WIRED）

　ワシントン発——米マイクロソフト社は2日(米国時間)、人気を集めている韓国の『 http://www.msn.co.kr/ MSN』ウェブサイトにハッカーが侵入し、訪問者のパスワードを盗む目的でコードを仕掛けていたことを認めた。同社は、被害を受けたネットユーザーの数は不明だと述べている。

　マイクロソフト社は、正体不明のハッカーが韓国のMSNサイトに仕掛けた危険なコードを先月末に発見し、このコード取り除いたと述べた。同社は、英語版のMSNサイトには同種の攻撃に対する脆弱性はないと明言している。

　韓国は、高速インターネット接続の普及率が世界で最も高い。マイクロソフト社が運営するMSNサイトは、ニュース、金融情報と財産運用アドバイス、自動車と住宅の購入情報などを提供しており、屈指の人気サイトとなっている。攻撃を受けた韓国のMSNサイトも、ニュースなどの情報に加え、マイクロソフト社の無料電子メールや検索サービスへのリンクを提供している。

　英語版のMSNサイトは、マイクロソフト社が米国で販売中の主力ウィンドウズ・ソフトウェアの最新版でデフォルト設定のホームページとなっている。

　韓国版MSNサイトは、米国版とは異なり、別の企業によって運営されている。マイクロソフト社は、この企業の名を公表しなかった。

　マイクロソフト社は、同社の専門チームと韓国当局が捜査に当たっているが、攻撃を受けたコンピューターは運営者が必要な修正パッチを適用していなかったため脆弱だったと考えていると述べた。

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