2005年06月04日(土) 16時45分
詐欺:架空契約で500万円搾取、42歳の元保険会社社員送検−−相模原署 /神奈川(毎日新聞)
架空の保険商品の契約を持ち掛け、現金500万円をだまし取ったとして、相模原署は3日、元東京海上あんしん生命(現東京海上日動あんしん生命)社員で大分県生まれの住所不定、無職、野中庸一郎容疑者(42)を詐欺容疑で横浜地検相模原支部に送検した。ほかに相模原市内の主婦2人から同じ手口で計1250万円をだまし取ったとみて調べている。
調べでは昨年7月上旬、同市上溝の主婦(65)に「1カ月すれば解約できる積立保険がある。会社のノルマがあるから契約して。現金で2割を戻すから」と、うその話を持ち掛け3回にわたって現金計500万円をだまし取った疑い。
野中容疑者は以前、同市内の金融機関に勤めていた。退職後、自宅を担保に資金を作り東京・浅草で旅行代理店を経営したが、失敗して約1億円の借金があったという。
03年4月から同生命に勤務。だまし取った金は「借金の返済に充てた」と供述している。昨年7月末で退職し、逃走していた。昨年1月に主婦から被害届が出され、同署は2日に野中容疑者を逮捕した。だまされた主婦3人はいずれも野中容疑者が金融機関に勤めていた当時の顧客だった。【高橋和夫】
6月4日朝刊
(毎日新聞) - 6月4日16時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050604-00000238-mailo-l14